季節は春。
ほんの5年ほど前までは一年中桜の花を咲かせていた初音島も、今ではこの季節だけ桜色に彩られる普通の島になっていた。
そんなある春の日――、
学校を卒業後、天枷研究所で研究員として働いている桜内義之は、ある予感を感じて枯れない桜の元へと走った。
ひらり、はらりと舞い落ちる桜の花びらと、むせ返るような桜の香りの中、
「……にゃはは、ただいま、義之くん」
義之は念願の再会を果たす。それは、ずっと心配していて、ずっと会いたかった人。
「はい、お帰りなさい、さくらさん」
――遠いあの日、義之たちの前から姿を消した、芳乃さくらと。
そんな突然訪れたさくらの帰還の後、義之とさくら、そしてお隣さんの朝倉由夢は今までの時間を取り戻すかのように穏やかで幸せな日常を過ごし始める。
そして暦は少しずつ進み、ゴールデンウィークが近づくある日、義之は久しぶりに再会した悪友、杉並からこんな提案をされるのだった。
「なあ、同志桜内よ。来週に迫ったゴールデンウィーク、どうせだったら俺たちで盛大なイベントを開催してみないか?」
「盛大なイベントってなんだよ。っていうか、俺達はもう学生じゃないんだから、そんなバカみたいなことは――」
「芳乃さくらの帰還を盛大に祝うための一大イベントだよ。クリパや卒パにも負けない、俺たちの世代全員を巻き込んだ一大セレモニー。どうだ、興味は沸かないか?」
そして迎える
黄金週間
。
再び初音島に集結する
黄金世代
!
さくら色に染まる風見学園で、今度はどんなアルティメットバトルが繰り広げられるのかっ!?
ゴールデンエイジ
R
桜風のアルティメットバトル!
――ここに開幕!
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