舞−HiME運命の系統樹・修羅も無事マスターアップを迎え、
安堵と安らぎの日々を送るスタッフ9名が、再び闘いの渦に巻き込まれる。
昨日の友は今日の敵。自らの欲望にまみれた熾烈で醜い闘いが今、始まる。
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マスターアップ後、舞−HiMEスタッフがプロデューサー・イカハタによって会議室に集められた。
『みんな、お疲れさま。マスターアップも無事に終了し、後は発売を待つだけとなった。そこで、会社の方からも少しだけだけどちょっとご褒美を出そうと思うんだ』
――プロデューサーのはからいで、スタッフはささやかながらご褒美をもらえることになった。好きな物を買ってもらえるということで、スタッフ一同あれやこれやと考えて、それぞれが希望の品を伝える。
そして、しばらく経ってご褒美の品も揃い、みんなで集まって軽く騒ごうじゃないかということになった。
ささやかだけれど、ご褒美などもらえる機会なんてそうそうないから、スタッフはおおはしゃぎ。『順番、順番だよ』と自らも顔がにやけるイカハタ。
もちろん、自分の分のご褒美もちゃんとあるからだ。
――だが、しかし。幸せは長くは続かないもの。
『ちょっと、待ったァァ!』
会議室に踏み込んできたのは、修羅の広報担当ヨコタだった。
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『ちょっと、ちょっと! なにそんなのんびりしてるんですか!
マスターアップしたからって調子に乗ってちゃダメでしょ? 広報の闘いはまだまだ終わってないんだから。発売日までがっちり協力してもらいますよ』
じゃあ、何をすればいいんだと比較的協力的な態度を見せる一同。みんな仲間思いのいい連中だと互いが顔を見合わせる。
『……とりあえず、今みなさんがもらおうとしてるそのご褒美。それはボクが預からせてもらいます。それでもって、みなさんにはそれを賭けて戦ってもらおうかな』
広報担当ヨコタはイカハタの手からひょいひょいとすべてを奪い取る。
ざわめく会議室内。数人のスタッフの脳裏には
『……またかよ!』という言葉が浮かんだ。
『だいたいね、ユーザーあっての商売で自分らが得をしようっていうのが間違ってるんですよ。本来こういうものはユーザーに還元しなきゃ。
ま、全部っていうのもかわいそうだから本当にご褒美がもらえるのは、闘い合って勝ち残った最後の一人だけってことにしましょう』
『さ。今日から発売日までみなさんは敵同士。自ら求めるものを賭けて闘い合ってください。醜い争いでぜひともここを見ている人達を楽しませてくださいな』
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『――ということで、これからみなさんには闘ってもらう訳ですが、ルールは簡単。闘って負ければご褒美はユーザーへ。自分たちの代わりに応援してくださるユーザーさんに大切にしてもらいましょう。そして他人を蹴落とし、最後まで勝ち残れば晴れてご褒美手にすることが出来る、と』
『さて。ユーザーの方たちも見ているだけではつまらないでしょう。
去年の闘いと同様、
優勝すると思われるスタッフに投票してもらいます。
見事、優勝者を当てた方の中から抽選で豪華賞品をプレゼント!』
『惜しくも、投票したスタッフが負けてしまった場合、彼らが受け取る予定だったご褒美を抽選でプレゼント!』

『最初の闘いはなんとチーム戦! まずは二手に分かれて闘ってもらいます! ま、一回戦が終われば敵同士になる訳ですが、それまではせいぜい仲良くして初戦突破を目指してください』

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『次回、1回戦前半の発表と優勝者の投票を行います! 前半戦の行動を見て優勝すると思うスタッフに投票してください! もちろん、応援したいスタッフでも構いません。なにより、豪華賞品よりもスタッフへのご褒美がほしい方は彼らに投票し負けるよう祈ってもらってもOKです!』
周りは敵か味方か。昨日の友は今日の敵。ついに始まった自らの欲望にまみれた熾烈で醜い争い・修羅の道。
請うご期待!
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