舞-HiME 運命の系統樹 修羅 ゲームスタッフによるスタッフ日記です。 2006/03|2006/04|2006/05|2006/06|2006/07
舞−HiME運命の系統樹・修羅が発売されて何日か過ぎました。 新規で買っていただけた方、PS2から引き続き買っていただいた方、楽しんでいただけているでしょうか? 発売後ということで、発売前には言いづらかったことを少しお話ししようかと思います。と言いつつもまだ未プレイの方は、一通りプレイされてから読んだ方がいいかなぁと思います。別にネタバレをするって訳じゃないんだけど。
今回、ささやかなながらにも碧ED・奈緒EDが追加された訳でして、その辺りは自分が担当しています。で、いろいろネタを考えてディレクターと相談をしていた訳ですが、
ま:『あのさー、これって7月19日の夜以前の話だよね?』 林:『そうですね。ノーマルEDなんでそうなります』 ま:『てことは、闘いはこれからなんだよね』 林:『そうですね。そういうことになりますね』 ま:『結構辛くない?』 林:『修羅ですから』 ま:『むしろ、いい話で終われば終わるほど辛い話にならない?』 林:『修羅ですから』
碧先生の場合は、他の話と違ってイレギュラーな状態になっていつつも、彼らが電車の中であんな話やこんな話をしていたほぼ同時刻に、山の方であんなことになっていると思うと、やっぱり『ああ、修羅なんだなぁ』と思わざるを得ないです。 おまけシナリオも、奈緒を除いて全部全部7月19日の夜以前に起こった物語であり、結局は窮地に赴く彼女たちの違った一面を描いたに過ぎない訳で、ちょっと距離を置いて見ると、どれも物語の重さを感じ取ることが出来ます。奈緒は奈緒で……(笑 アリッサにしたって、おまけシナリオでは作戦についてどういう思いがあったのか、また深優のことをどう思っていたのかなどを描いた訳ですが、結果彼女達を待っている運命がアレなのだとしたら、切なくて胸が苦しくなって仕方ありませんでした。『ねえ、この子達はあんな目に遭わせちゃダメだよ! もっと幸せになるべきだよ!』と涙ながらに訴えましたが、ディレクターの林は『修羅ですから』とにこやかに笑っていました。 ソフトも無事発売され、一応すべてが終わった訳ですが、舞−HiME製作を通して感じたことは『人生に楽な道はない』ということです。そして『生きていくことに正解も間違いもない』ということです。もし、高村君や彼女たちが様々な局面で違う選択をしていたら幸せになれたのでしょうか。というより、そもそも幸せってなんでしょうか。程度の差はあれ、つらいことや苦しいことがあるからこそ、その果てに掴んだ幸せを感じることが出来る訳で、それらから逃げた先に本当の幸せなんて待っていないでしょう。 修羅とは常に争いの絶えない世界のことを言うのだそうです。これは単に目の前の敵と戦うという意味だけではなく、自分の人生に突き付けられた運命や自己との戦いも含まれているのではないかと思います。 結果がどうなろうとも、常に自分と戦い続け、自分の信じた未来をつかみ取ることが大切なのだと思います。たとえ自分の身を散らすことになろうとも、そこに闘うべき敵がいて掴むべき未来があったからこそ、彼や彼女は闘ったのだと思います。それこそがいわゆる『修羅ですから』ということなのでしょう。 と言いつつ、わざわざそういう展開になる話ばかり考えて持っていったり、強調するような演出ばかり入れるのは全部自分なんですが。Mなんですかね……。
ごめんなさい、思いついたので描きました。すみません。
深優とアリッサで最後です。これで、作中に出てきたHiMEは全部。 晶クンや紫子さんがいないってのは言いっこ無しで。
こんにちは、秋蕎麦です。 深優の誕生日を忘れていた大ばか者です。 急いで書いてみました。 誕生日おめでとう。深優。